開業の際に考えること(物品準備編)
①はじめに
②施術関係
③デジタル用品
④アナログ用品
⑤さいごに
①はじめに
今回は、開業の際に考えること(物品編)ということで、訪問鍼灸マッサージを開業する際には、予め何を準備したら良いか、ということを考えていきます。これらを把握しておくと、初期投資にどの程度の額が必要になるかも計算しやすいと思いますので、是非ご参考にしていただければと思います。
②施術関係
○ベッド
こちらは、「施術所」の開業届を出す際に必要となります。例え来院を想定していなくても、保健所立ち入りの際には必要となりますので、最低一台は揃えておきましょう。「出張専門」の場合は、不要です。
○洗濯機
施術所登録をした場合は、施術所にも一台あれば便利です。
○バイタル計測器
○和手拭い、タオル類
○鍼灸用品、アルコール類
○鍼廃棄用のBOX
鍼は医療廃棄物ですので、通常のごみ箱に捨てることは推奨できません。廃棄用のBOXを購入し、いっぱいになったらBOXごと引き取ってもらうと安全です。交換はそれほど頻度が多くならないと思われますが、再度BOXを購入する際に費用は発生します。
○移動手段
自動車、バイク、電動自転車などが考えられます。月々のガソリン費用も念頭に入れておきましょう。また、移動手段に応じて、雨具の用意も必要です。
③デジタル用品
○PC、タブレット類
レセプト類は紙面での提出となりますが、手書きで作成するケースは稀だと思います。レセコンを使用しなくても、ExcelやWordを使う可能性が高いと思われますので、予め準備しておきましょう。
○携帯、スマホ類
個人携帯と分けたい場合は、社用としてもう一台用意しておくと良いでしょう。
○プリンター
○A4用紙
○FAX
意外と忘れがちなのがFAXです。訪問鍼灸マッサージは、ケアマネージャーとやり取りをすることが多くなりますが、その際はFAXが多用されます。プリンター付のFAXや、規模によっては複合機を用意するのも良いかもしれません。
④アナログ用品
○文房具類
○印鑑、社印
各種文房具は必要です。また、レセプトや同意書など、郵送が多くなりますので、封筒やレターパック、切手類は多めに用意しておきましょう。
○ファイル類
同意書のコピーなど、データだけではなく紙面で保存した方が良いものもあります。わかりやすく保存できるよう、ファイルがあると便利です。
○リュック類
○名刺、リーフレットなどの販促用品
施術や営業といった移動時に、持ち運べるものを用意しておきましょう。
⑤さいごに
訪問鍼灸マッサージは、初期費用を少な目に抑えられるのがメリットです。また、月々の固定費も比較的少ないのではないでしょうか。
反面、業界特有で用意すべきものもあるため、見落とさないよう注意が必要です。本記事を参考に、開業の際に必要なものをご検討いただき、どの程度の費用を捻出すれば良いかも併せて想定していただければ良いかと存じます。